築53年!?築古物件で起きた排水管の詰まり調査!!📹

アメニティ・プラス

こんにちは!

皆さん新生活には慣れたでしょうか?学校や仕事にも慣れてきてそろそろ家の事が気になり始める頃じゃないでしょうか?
日に日に気温も上がってきましたし、エアコンの洗浄を行うなら早めに手配をしておいた方がいいですよ!
弊社でも承っておりますので、是非お気軽にお問い合わせください!

さて、今回ご紹介させて頂きます事案は、排水不良の改修事案です。
配管の種類をご紹介しておりますので、是非最後までご覧ください!
ちなみに、東京都墨田区にある築53年のマンションの管理会社様より、ご依頼を頂きました!いつもありがとうございます!

◎目次調査の前に汚水立管雑排水立管お風呂場台所調査を踏まえてご提案

◆調査の前に

ご相談の内容は、排水管の構成が天井配管(下階の天井裏に上階の配管がある建物)である6階の部屋で排水不良による排水管の改修工事を行っている現場にて、6階の排水管改修工事の為に、下階(5階)の部屋にて工事を行っているが、5階も排水状態が悪くて困っている。
内視鏡カメラ調査で配管内の状況確認及び、確認後配管内部の状況が高圧洗浄にて作業可能な状態の場合は洗浄作業を実施し排水不良を解消できないか?というご相談でした。

早速現地に伺い、管理会社様、ご手配の改修工事を行っている職人さんより色々と情報を聞き出しました。この打合せがとても大事だった!と、後から本当に思いました。

ヒアリングの結果、排水管の構成が【部屋内 白ガス管】【立管 鋳鉄管】という構成ということが分かりました・・・。

『白ガス管』とは

一般的に「ガス管」の名前で浸透している鉄管は配管用炭素鋼鋼管のことです。
白管は、炭素鋼鋼管に耐食性をもたせるために管の内側と外側に熱処理で亜鉛めっきが施されており、見た目は銀色の管ですが通称「白ガス」と呼ばれています。
主に、比較的圧力の低い蒸気や上水道用を除く水、油、ガス、空気などの輸送に使用されます。

何だか難しくなってしまいましたが、簡単にすると、鉄のパイプに腐食に強くする為にメッキ処理を施しただけのパイプと言う事になります。使用条件・用途にもよりますが雑排水系統ですと一般的には、耐用年数は25年程度と言われています。

『鋳鉄管』とは 

排水用鋳鉄管は、上記の配管用炭素鋼鋼管(白ガス管)と同様にとても歴史の古い配管材です。
その耐久性は高く建築50年を経過した建物でも問題無く使用されている事もあります。
しかし、汚水単独の鋳鉄管は長持ちしますが、【汚水と雑排水を混ぜる】場合は汚・雑排水系統には
配管内に腐食性のガス等も発生する為、配管の腐食減肉による漏水等が発生しやすくなります。

こちらも難しくなりましたが、鋳鉄管は耐久性が高い配管ですが、雑排水(トイレ以外)の排水が流されると、サビやすい。ということです。

築年(53年)から考えても、怖い配管だなぁ・・・と思いながら職人さんと会話を進めて行くと驚愕の事実を伝えられました。

「今まで1度も改修工事は実施していない+工事の際に既存排水管を電動工具にて切断したらその振動で施工範囲外の配管まで穴が開いたり、割れてしまった!」
と・・・。

そんな配管に高圧洗浄を実施した日には・・・・大規模な階下漏水が確実に発生します!高圧洗浄は出来ません!と帰る訳にもいかないので・・・。
管理会社様に配管内の状況をご説明する為に、内視鏡カメラを挿入しました。配管更新工事中なので、上階への排水管が抜管してある立管より内視鏡カメラ調査を挿入し、下階への排水立管を調査していきます。

◆汚水立管

まずは左側の配管からです。
こちらは汚水管と聞いていました。

鋼管の部分は錆びてはいますが、鉄の部分がまだ残っています。奥に進めます。

0.7m付近は横引き配管との継手部分です。腐食による錆びコブが膨らみ、立管内にまで膨らんでしまっていました。排水障害の原因にもなります。腐食の進行度は著しい状況でした。

◆雑排水立管

次に右側の立管内を内視鏡カメラ調査します。こちらは雑排水管と聞いています。

配管内は腐食がかなり進行していました。内視鏡カメラが配管内に当たると錆カスが下にポロポロ落ちます・・・進めて行くのも怖い位です。

立管から横引き管になる箇所は塩ビ管に改修されていました。しかし3.3m付近の写真をご覧ください。
立管内の錆びカスが落ちています。この後横引き配管も調査したかったのですが、曲がる際にカメラに継手部分の汚れを付着させてしまった為、見えなくなり・・・調査は終了せざるを得なくなりました。
本来なら、この後配管を高圧洗浄して一旦クリアにして再度、内視鏡カメラ調査という流れなのですが・・。
このまま5階の部屋内の配管も調査します。

◆お風呂場

続いては5階のお風呂場です・・・写真には写していませんが、居住者様は現在、排水詰り等の排水不良が
多発した為に、この部屋に住んでおらずホテル生活をしているそうです・・・・。

なので、お風呂場を長期間使用していない為に浴室排水にはウジが沸いていました・・・・・。
正直触りたくないですが、仕事なので!!気合を入れて作業します。こればかりはいくらやっても慣れないですね。
配管内の腐食状況はこちらも著しい状態でした。お風呂場排水が縦から横になる継手部分の錆も著しく内視鏡カメラが曲がりませんでした。あまり激しく押し込んで配管が割れてしまうと大事なので管理会社様のご担当者様に相談し、これにて調査は終了しました。

◆台所

次は台所排水です。こちらも以前排水した際に溢れてしまったとの情報を頂いております。

キッチン下部より内視鏡カメラ調査を挿入しました。部屋内の床下横引き管には滞留もなく問題無さそうに
見えます。いよいよ下階に落ちる継手手前までカメラは進みました。

下階に落ちる継手部分に差し掛かって時に【!?】とはなりましたが、やはり配管内が排水で満たされて
いました。内視鏡カメラは完全に水没しており【水中カメラ撮影】に変更になりました。
取りあえず進むところまで進めて行きます。3.8m付近にて画像では分かりづらいかもしれませんが配管内の錆びカスにて閉塞していました。わずかな隙間で流れている部分もありますがこれではもう、普通に排水する事は不可能です。

◆調査を踏まえてご提案

ここまでの内視鏡カメラ調査の画像は管理会社様のご担当者様と一緒に確認しながら調査を行った為状況は十分にご理解頂き、【高圧洗浄は実施しない】というご判断を頂きました。
その方が良いと思います!後日談ではありますが、最初に5階の排水不良が発生した際に排水管更生工事の施工会社様にも相談はしたそうで、詰りの復旧対応を行ったそうです。
しかし、排水詰りは復旧したものの排水管更生工事のご提案は頂けなかったそうで管理会社様のご担当者様も困ってしまい、改修工事に踏み切ったとの事でした。
改修工事に踏み切ったと思ったら、今度は下階の詰り・・・・本当に困ってしまった時に弊社のこのブログを見て頂き、今回のご相談を頂きました。

弊社と致しましても高圧洗浄にてどうにかなる状況では無いので、現在進行している6階の排水改修工事が終了次第
5階も改修工事を行う必要性がある事をご説明させて頂きました。調査報告書を作成しご提出させて頂きます。
その調査報告書を元に、管理組合様への5階の改修工事のご提案・必要に応じた全体的な工事のご提案を行うそうです。
築53年という建物ですので、いつまで建物を持たせるか?等も精査しながらのご提案をお勧め致しました。
ここまで排水管が末期状態となる前に、手が打てればよかったのにな・・・・と心から感じる現場でした。

株式会社アメニティ・プラスでは、自社保有機材である内視鏡カメラによる調査も承っております。
今回の様に、調査だけでのご相談も承ります。
(内視鏡カメラ調査は配管内に汚れが多く蓄積している等の場合も御座いますので、原則的には高圧洗浄とのセット作業となります。)
豊富な改修工事経験により、お客様に適切なご提案をお約束致します。費用をかければ幾らでも、何でも出来ます。
大事なのは【費用対効果】だと思います。建物の年数・状態等も考慮しながら適切なご提案を心掛けております。
その他、給排水設備(給水管・排水管・給水ポンプ・排水ポンプ等)に関するご相談も大歓迎です!!

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。次回もお楽しみに!!

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3 のコメント

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