アメニティ・プラス
みなさまこんにちは!
秋といえばサンマ!でも今年のサンマは小さくて高価!
でも食べ物からも季節を感じれるのは素敵ですよね。
さて、秋晴れの天気の良い日が続いていますが、そんな時に天井が濡れてブヨブヨしてきたらドキっとしますよね…
そんな時の緊急対応・対処法をご紹介します!
◎目次 ・テナントと住戸の複合施設からの漏水 ・漏水調査と漏水原因、原因箇所。そして埋設配管との戦い。 ・配管新設も丁寧に美しく
◆テナントと住戸の複合施設からの漏水
今回ご紹介させていただきますのは品川の五反田にあるテナントと住戸が合体した複合のマンションで起きた漏水対応とその改修工事になります。
管理会社より2階・1階と2フロア続けて天井から落水があると連絡を受けて
現地に急行しました。
2階の住戸はリビングの天井から
1階のテナントは入口付近にある造作壁の天井から落水がありました。
直上階である3階のお部屋の天井からは落水がないため、おそらくこの部屋が加害宅である可能が高いと思われます。
3階の部屋で各点検口から床下を覗いたところ、漏水の痕跡を発見しました。
ここからはどこで漏れた水かを判断していきます。
◆漏水調査と漏水原因、原因箇所。そして埋設配管との戦い。
まずは上水か下水かを判断するため
上水(給水・給湯)の耐圧試験を行います。
まずは給水・給湯どちらも通水した状態で配管に空気圧を送ります。
配管内は正常な状態であれば水で密閉されており、空気圧が逃げていきません。
しかし今回実際に空気圧を送ってみると、どんどん圧力が下がっていきました。
つまり、どこからか隙間があり空気圧が逃げて行ってしまっているということです。
これが空気圧でなく水で起こるのが漏水となります。
次に給湯器の栓を閉めて空気圧をかけてみると今度は圧力が逃げていきませんでした。
上記の結果から給湯配管で何かしらの異常(亀裂やピンホール)がみられ、そこから漏水が起きたと断定できます。
さて今回は給湯配管からの漏水とわかりましたが、ここで問題が発生しました。
今回の建物は床下に配管が走っているのですが、コンクリートで埋められている所謂「埋設配管」になります。
床下に配管がありそこから漏れているまでわかっているのですが、どこをどう通っているのかがわからない状況です。
こうなってくると
①宝探しみたいに当てずっぽうで床下を開口・斫って見つけ出すか
②既存の配管は埋設のまま残置して新しい配管を露出で引き直して切り替えてしまうかの2つの方法があります。
①は金銭面・作業面からみてあまり現実的ではなく
今回は②の露出での引き直し工事を実施致します。
◆配管新設も丁寧に美しく
ベランダにある給湯器から新しく居室内に配管を引くため
壁に穴をあけるコア抜き作業を行います。
コアを抜く際に、壁の中にある配線や鉄筋を傷つけないよう専用の機材で確認しつつ
開けていきます。
コアを開けた後は、引き直した配管をむき出しにしないよう
配管モールと呼ばれるものを敷設し配管経路を作っていきます。
今回は浴室への給湯管を伸ばしていきます。
浴室内は壁に穴があけられないため
天井から壁と壁との間に配管を下ろしていき
既存の水栓器具に接続していきます。
配管を組み終わったら漏れがないかを確認するために
前述で行った耐圧試験をしていきます。
今回は圧力の低下が見られないため、無事漏水箇所の改善ができました。
最後にちゃんとお湯が出るかの通水テストを行い工事完了です。
アメニティ・プラスでは漏水調査から配管更新工事まで行っておりますので
お悩みの方は是非一度ご連絡ください。