築〇〇年!配管からの漏水対応と配管状況

アメニティ・プラス

こんにちは!

だんだんと夏のように暑い日が増えてきましたね。もうすぐ梅雨入りするのかというくらい雨の日も多いですが、梅雨と言えば、やはり増えてくるのは漏水です。

漏水にも種類があって、屋根や壁から漏水する「建築漏水」と、(梅雨とは関係ないですが)今回ご紹介する配管やポンプから漏水する「設備漏水」があります。

実際に漏水が発生する前に、事前の改修工事がお勧めです!このブログを見れば、築年数による配管の劣化状況が分かりますので、ぜひ最後までご覧いただき、改修計画の参考にしてください!

◆排水配管に穴が空いていた・・・?

それでは階下漏水による緊急対応事例をご紹介させていただきます。
足立区北千住にある共同住宅に入っているテナント様より、「天井から水が漏れている」と連絡があり現地に向かいました。

現地に到着し、漏水状況を確認すると、バケツに半分溜まっておりましたが漏水は止まっておりました。

該当の場所の天井を確認します。現地はコンクリート打ちっ放しで、写真のように天井に配管が通っていました。
十中八九この配管が原因でしょう。
保温材を剥がして配管を露出させ確認すると、腐食による穴が開いており、その穴から漏水しておりました。

配管の腐食状況から部分的な引き直しが困難な為、穴を埋める作業で対応することにします。
写真の水中ボンドを使用していきます。

このエポキシ樹脂系水中ボンドは耐水性に非常に優れており、主剤と硬化剤を1対1で混ぜ合わせ使用します。(よく混ぜ合わせたほうが接着力が増します)

配管を一から補修するとなると大掛かりな作業になりますが、この水中ボンドを使うと数十分で穴を防ぐことができます。
飲料水関係の配管には使えませんが、今回のような排水配管には大活躍します。

穴付近全体を覆うように塗布します。

保温材を巻き直して作業終了です。

◆なぜ配管の部分引き直しができなかった?

配管の部分更新を行うには、劣化している配管を途中で切断し、継手を付けて新しい配管を設置していきます。
その切断、ねじ込み、ボルト締めといった工程において振動が配管に伝わります。
配管はもちろん水栓器具から公共の桝までつながっておりますので、工事の振動が伝わることで、別の場所に穴が空いてしまう事があるのです。
配管は部分的に劣化することもありますが、基本的に別の場所も同じような劣化状況であることが想定されます。つまり、工事による二次的な漏水を防ぐために、部分更新を行う事ができなかったのです。

◆竣工から60年が経過していた!

今回お問い合わせをいただいた漏水はこれで対応完了ですが、後々話を聞いたらこちらの物件は竣工から約60年経っているそうで、建物全体の配管老朽化が目立ちました。
そのため、将来的な計画をお伺いしたうえで、いくつかの配管引き直しプランを提案することとなりました。

アメニティ・プラスでは漏水の緊急対応から修繕、各種点検など建物に関する業務を総合的に行っておりますので、お困りごとがございましたら是非お気軽にお問い合わせください。

最後まで御覧いただきありがとうございました!また次回の更新をお楽しみに!

2022.04.26 更新 

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