さて今回は、杉並区の物件で発生した
地下RC受水槽室からの溢水事故対応事例をご紹介いたします。
◎目次 ⚠ 現地状況|1階浸水・共用部停電・EVピット浸水 🔧 初動対応|給水停止と漏電回路の特定 🛠 翌日対応|EVピット排水と原因設備の是正 🏢 管理会社様が考えるべき“放置リスク” 🚨 緊急対応から設備更新まで一貫対応
⚠ 現地状況|浸水・停電・EVピットへの波及
ある日の夜、管理会社様より
「地下の受水槽室から水が溢れている」との緊急連絡をいただきました。
受水槽トラブルは、単なる設備不具合では済みません。
建物全体のライフラインに直結するため、初動が遅れると被害は一気に拡大します。
早速現地確認を行うと、受水槽はすでに満水状態。
溢れた水は1階部分まで到達し、共用部は停電している状況でした。
さらに、隣接するEVピット内にも浸水を確認しました。
📸 写真①・②・③・④

① 
②

③ 
④
このまま通電を続ければ、エレベーター制御系統の損傷や漏電事故へ発展する危険性もある状態でした。
今回のような地下室や屋内受水槽の溢水は「水の問題」で終わらず、「電気事故」へ波及する典型例です。
🔧 初動対応|給水停止と漏電回路の特定
まずは被害拡大を防ぐため、メーターバルブを閉止し給水を停止。
その後、共用分電盤を確認するとブレーカーのトリップを確認しました。
調査の結果、「ELVカゴ電源」回路で漏電が発生。絶縁抵抗値が0.003MΩしかない状況です。
原因は、EVピット内コンセントの浸水でした。
📸 写真⑤・⑥・⑦
不良回路を切り離すことで共用部の電源は復旧。
夜間対応であったため、安全確保を最優先とし、恒久対応は翌日に持ち越しとなりました。
🛠 翌日対応|EVピット排水と原因設備の是正
翌日はまずEVピット内の排水作業から開始。
内部確認後、EV会社様と協議のうえコンセント配線の離線許可を取得し、浸水コンセントの離線処理を実施しました。
📸 写真⑧・⑨
そして溢水の根本原因は、定水位弁の止水不良でした。
本来止まるべき水が止まらず、受水槽がオーバーフローしていたのです。
原因も判明したので定水位弁および副弁、周辺配管の交換を実施しました。
📸 写真⑩・⑪(交換前)
📸 写真⑫・⑬(交換中)
📸 写真⑭・⑮(交換後)
交換後は、流入と止水動作を確認。
仕上げに配管の錆止め塗装と保温施工を行い、工事完了となりました。
🏢 管理会社様が考えるべき“放置リスク”
受水槽の設備である定水位弁は普段目に触れない設備ですが、経年劣化により突然機能不全を起こします。
もし今回対応が遅れていれば、
- 全館停電の長期化
- エレベーター停止によるクレーム
- テナント営業補償問題
- 保険対応や責任区分の整理
といった事態に発展していた可能性があります。
受水槽設備は「壊れてから考える設備」ではありません。
計画的な点検と部品更新が、結果的に管理リスクを最小限に抑えます。
🚨 緊急対応から設備更新まで一貫対応
アメニティ・プラスでは、緊急事故発生時の初動対応はもちろん、
原因特定から弁類交換・電気安全確認まで一括して対応可能です。
また、受水槽の清掃やポンプ類の定期点検も請け負っており、
不具合の早期発見ができる体制が整っております。
建物設備は連動しています。
水の事故が電気事故へ波及する前に、早期の判断が重要です。
設備トラブルでお困りの際は、ぜひアメニティ・プラスへご相談ください。











