アメニティ・プラス
こんにちは!
本日で3月も終わりです。明日から新年度が始まります。先日も書きましたが、心機一転頑張っていこうと思います!
さて、今回ご紹介させていただきますのは東京都世田谷区にあるマンションでの漏水です。
漏水調査の方法をご紹介しておりますので、是非最後までご覧ください!
◎目次 ・天井から水がポタポタ・・・ ・上階の給水管に耐圧試験実施 ・排水系統の調査で特定 ・いざ改修工事へ!
◆天井から水がポタポタ・・・
管理会社様から「室内天井より落水している」と連絡があり、現地対応に伺いました。
被害宅のお部屋に入らせていただき、現状を確認するとクロスの一部が水膨れしている状態でした。
入居者様にヒアリングするとポタポタと1分間に数摘落ちてきているとのこと。
落水は昨日の夜から起きており、約1日弱続いている様子。
この時点で給水・給湯系統の漏水を疑いました。
◆上階の給水管に耐圧試験実施
直上階のお部屋にお邪魔させていただき調査を開始しました。
まずは目視で漏水箇所が見つけられないか、可能な限り確認します。
浴室の点検口を開けたところ、浴槽床下に濡れた形跡がありました。
漏水が起きている箇所の特定ができましたので、次に確認するのはどの系統から漏水が起きているかの確認になります。
まずは給水・給湯に耐圧試験を実施します。
耐圧試験は常に水で満たされている給水・給湯管に圧力を送ってその力が抜けるか抜けないかで漏水の有無を確認する判別方法です。弊社のブログでも度々ご紹介している定番の方法ですね。
水で満たされているので本来であれば加えた圧力は逃げていきません。
しかし、配管に亀裂やピンホールなどがあればそこが出口となり圧力が抜けていく仕組みです。
今回この物件では給水・給湯両方ともに圧力が抜けなかったので漏水の原因は排水系統と判断しました。
◆排水系統の調査で特定
次にどの系統から水が漏れているのかを特定します。
トイレの水なのか、洗面台なのか、浴室なのかとそれぞれ個々に判断していきます。
今回は浴槽床下で漏水の痕跡があった為、浴槽とそれに近い洗面台の排水系統を疑っていきます。
まずは床下にスコープをいれて洗面下を確認します。
今回は洗面下は濡れていないことが確認できました。
そうなってくると浴槽の排水が今回の原因と消去法で判断できました。
浴槽内での漏水箇所として多いのが、点検口・排水トラップです。
点検口を再度取り付けて散水テストを行います。散水テスト後に点検口を開けて中を確認すると上部から落水が見られました。
どうやら水栓器具の根元から漏水していたようです。よく見たら本来給水・給湯管が通る穴が2つしかないはずなのに穴が4つあります。うち2つは配管が通っており残りの片方はメクラで止めており、もう片方はなにも塞がれていない状態でした。
さらに排水トラップ周りの漏水を確認しようと浴槽内に水をためていたら、追い炊き配管の根元からも落水がみられました。
追い炊き配管の根元を分解して確認したところ循環金具のアダプター内のOリングが劣化していました。
追い炊き配管のOリングはほかの水栓器具のものが奇跡的に代用でき後日改修工事までそれで応急処置となりました。
水栓器具にはコーキングを打って極力水が浸入しないように処置をしていきます。
さらに近くのスーパーでペット用の吸水シートを設置して一次対応はこれで終了し、後日工事を行うことに。
◆いざ改修工事へ!
後日、資材・装備を準備して改修工事を行いました。
水栓器具の根元の穴はもう塞ぎようがないため、見栄えは悪くなりますがアクリル板を加工して上下で挟み、しっかりとコーキングをします。
循環金具は部材が生産終了していたため、後継品を使用します。
パーツを取り変える際に既存の追い炊き配管を一部取り除きますが、架橋ポリエチレン管で引き直します。
両方の改修工事が終わったら散水テスト・浴槽に水をためての漏水が出ないことを確認して作業完了です。
今回は2か所からの漏水でしたが何とか無事に納められました。
今回のように、漏水はすぐに原因を特定するのがとても難しく、可能性を1個・1個を消していくことが何よりの近道になります。
アメニティ・プラスではこのような漏水調査から改修工事まで行っております。
給排水のことでお困りごとがございましたらぜひ、ご相談ください。
◎関連する記事
ピンバック: 階下へ漏水!浴室から漏水で、今回の原因は○○でした | アメニティ・プラスの活動ブログ
ピンバック: 天井からポタポタ・・・調査から改修まで一貫工事! | アメニティ・プラスの活動ブログ