アメニティ・プラス
こんにちは!
いよいよGWが始まりますね。今年のGWは3日・3日・2日という休みのスケジュールですが、皆さんはいかがですか?
アメニティプラスはカレンダー通りの休みとなりますが、休日中でも緊急対応ができる体制を整えておりますのでご安心ください!
それでは今回も緊急対応の事案をご紹介させていただきます!
今回ご紹介させて頂きます事案は、【エコキュート追炊き配管からの漏水】というちょっと特殊?な事案です。
◆漏水連絡を受けて調査を実施
お客様より東京都杉並区のマンションにて、階下への漏水が発生しているとの緊急対応依頼を受けて現地へお伺いさせて頂きました。
漏水調査作業を行い、エコキュート追炊き配管からの漏水が原因という結果でした。
開口して、、、 配管を発見!
継手部分が腐食してボロボロに 漏水して保温剤が濡れている
既存のエコキュート追炊き配管はアルミ三層管が使用されていました。
エコキュート追炊き配管は過酷な使用状況に置かれる配管ですので、経年劣化により、継手部分より漏水が発生していました。
◆ アルミ 三層管 とは?
海外では最もメジャーな配管で、給水給湯、暖房配管のみならずガス配管などにも使用されています。内面と外面の樹脂の間にアルミ層がサンドイッチされており曲げたままの形状を保持できる「銅管と樹脂管の性能」を合わせ持ったパイプです。
パイプ外層に耐候性はありませんが、配管被覆とアルミ層で紫外線が遮断されるので紫外線による内面樹脂層の劣化はありません。
- 95℃耐熱性 有
- 耐候性 パイプ=有(アルミ層で遮断)、保温材=有
- 施工性 継手はワンタッチだが、パイプカット時の面取り作業は必須。
◆エコキュートとはどういうものか?
エコキュートという言葉は皆さん聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれませんね!
エコキュートとは、ヒートポンプ技術を使って空気の熱でお湯を沸かす家庭用給湯システムの一種で、自然冷媒として二酸化炭素(CO2)を使用する機種の総称です。
エコキュートという名称は日本の電力会社・給湯機メーカーが使用している愛称で、エコロジーの「エコ」と給湯をもじった「キュート」を組み合わせてネーミングされました。
貯湯ユニットとヒートポンプユニットにて構成されており、ヒートポンプユニットはエアコンの室外機の様な形をしています。貯湯ユニットは冷蔵庫の様に縦長の四角い形が多いです。
貯湯ユニットから送られた水を、ヒートポンプユニットにて温めてまた貯湯ユニットに戻す。【循環方式】にて水をお湯にしています。
この【循環部分】にヒートポンプ追炊き用配管が使われています。
ヒートポンプユニットを使用するエコキュートヒートポンプ配管ではエネルギー効率が一番高いとされる沸上温度90~95℃に耐えられることが必要です。
一般的な給湯分野では高温が出ても80℃が使用温度の上限のため、85℃~90℃耐熱の配管材を使用すれば問題は起きませんが、95℃という温度域では使用できる配管材は限られるだけでは無く配管材に求められる高性能な物になっていきます。
◆配管に求められる性能
求めたい性能を以下に簡単にまとめました。
●耐候性(紫外線耐性)
・エコキュート配管は基本的に屋外に設置される為、配管材の耐候性能は必然的に求められます。紫外線に強い・高耐候性の被覆が付いている必要があります。
●施工性
・施工が簡単であればあるほど、現地にて作業する人間の負担は減ります。という事は、作業ミスの軽減や作業コスト軽減にも繋がります。
●コスト
・工事をする際に、最も必要な部分ですね。どれ程の費用を払ってどの位もたせたいのか?工事する人間にとっては一番難しい部分でもあります・・・。
(1番高くて良い物を常に使えば間違いないのですが・・・。常にそれが正解では無い。という部分です・・・。)
◆結局漏水はどうした?
今回は既設配管と同構成にて【アルミ三層管】にて漏水配管の復旧工事を施工させて頂きました。
とにかく漏水が止まって本当に良かったです・・・・。
こちらの建物は他のお部屋も同時期にエコキュートへ切替たとの事でしたので、他のお部屋のエコキュート追炊き配管の予防保全更新のご提案をさせて頂きました。
株式会社アメニティ・プラスでは漏水復旧だけでは無く、起きた原因から今後の予防的な保全計画のご提案もさせて頂きます。
マンションをオール電化にリノベーションして年数が経過しているが、エコキュート追炊き配管は更新したことが無い等、今回の様に階下漏水してからでは、精神的な負担だけでは無く、休日・夜間に起きた場合等、費用負担も増大してしまいます。
ご相談・現地確認はお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします!
2022.04.28 更新