【工事事例】排水ポンプ交換工事

アメニティ・プラス

こんにちは! 4月1日から宮城県で水道が民営化されましたよね。

10月1日から水道料金が値上げになるそうです。

民営化の背景には水道料金の値上げの抑制というものもあったようで、もちろん仕方のない理由があるのでしょうが、こんなに急に値上げはどうなのかなと思ってしまいます。

インフラの一部である水道の民営化。全国初の事案ですし、少しでも水道に関わる設備業者として、今後も敏感にサーチしていこうと思います。

さて、今回ご紹介するのは埼玉県越谷市にあるマンションの排水ポンプの交換工事です。
この建物は地下1階があり、そのフロアの汚水・雑排水を公共の下水管に送るポンプを交換いたしました。

◆汚水・雑排水とは?排水ポンプはどこの建物にもある?

◆汚水・雑排水とは?排水の系統について

トイレやキッチンで水を使ったら、必ず使用した水=排水はどこかに流れていきますよね。
全ての排水は「下水」と呼ばれる公共の配管に流れていきますが、実は排水の種類により下記のように名称が異なるのです。

  • 雑排水 キッチン、風呂、洗面、洗濯等のし尿を含まない排水。生活排水と呼ばれることが多い。
  • 汚水 し尿を含む排水。雑排水とは配管が別系統のため、排水管の高圧洗浄は実施の対象外となる。
  • 雨水 屋上やベランダに溜まった雨水の排水。ちなみに古い建物で室外に洗濯機置き場があることがあるが、これは雨水の配管に排水している。
  • 湧水 排水から少しずれますが。地面から湧いて出てくる排水。地質により砂や泥が多くなる傾向にあり、注意が必要。

上水と比べて、水道から一度でも出てしまった水のことをどれだけ綺麗でも「汚水」と呼ぶこともあります。

◆排水ポンプはどこの建物にもある?必要?

結論から言うと、公共の「下水管」より低い位置に排水設備がある場合、排水ポンプが必要です。

水は高い位置から低い位置に流れていきます。
逆を言えば、何も手を加えなければ、低い位置から高い位置に流れることは絶対にありません。

地下に部屋があって水を使用できる場合、そのままでは公共の下水管に流すことができませんので、更に低い位置に排水槽と呼ばれる空間を設け、一度そこに流します。
そして、ある程度排水が溜まったら排水するためのポンプが起動して下水管まで排水を押し上げる=ポンプアップするという仕組みになっています。

排水槽は、排水により汚水槽、雑排水槽、汚水と雑排水が合併している合併槽(そのまま汚雑排水槽と呼ぶことも)に分かれており、排水槽の数だけポンプが設置されます。

排水ポンプの仕組みについては、以前のブログでご紹介しておりますのでこちらもご参照ください。

◆いざ排水ポンプ交換へ

前置きが長くなりましたが、工事のご紹介に入っていきたいと思います。

排水ポンプが正常に機能していないので、バキューム車で汚雑排水槽内の汚水を引き抜きます。

引き抜いた後は既設の排水ポンプを撤去します。

今回は一部配管も交換する為、配管ごと切り取ってしまいます。

その後、排水管と排水ポンプを新設します。

ポンプの設置場所的に電気配線の結線部の漏電が懸念される為、レジンで結線部を覆います。

絶縁抵抗値を測定し、問題が無ければ実際に水を溜めてポンプが正常に稼働するかのテストを行います。

無事に稼働して本工事は終了となります。

排水ポンプは目に見えないところに設置されているので正常に稼働しているのかの判断がつきにくいです。

また、排水槽は建築物衛生法では6ヶ月以内に1回の清掃、東京都では4ヶ月に1回以上の清掃をするよう指導しています。排水槽の清掃を怠り、排水ポンプが故障してしまうと、最悪の場合汚水が溢れて大惨事になります。

そうならないよう、定期的に清掃・点検をすることをお勧めします。

アメニティ・プラスでは排水槽の清掃はもちろん、排水ポンプ・配管の交換から万が一の緊急対応まで対応しております。もし排水設備のことでお困りでしたら是非一度、アメニティプラスにご相談ください。

今回も最後まで御覧いただきありがとうございました。

次回もお楽しみに!

2022.05.13 更新

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