さて、今回は二重トラップについてご説明いたします。

リフォーム等の改修工事等を行った際に、実は排水配管が二重トラップ（ダブルトラップ）になっていた！という事が稀にあったりします。
近年の住宅設備（システムバス・システムキッチン・洗面化粧台）には基本的に排水トラップが標準装備になっている物が多いです。

◆排水トラップとは？

◆二重トラップって？

しかし、古い住宅設備から新しい住宅設備に更新を行った際、その住宅設備に排水トラップが取り付けられてしまうことがあります。

◆二重トラップになると何が起きるのか

二重トラップになってしまうと、トラップとトラップの間の排水管内に空気の層ができます。
すると、排水を大量に流した場合などにこの層の空気が逃げる場所が無くなり、排水の流れが著しく悪くなる等の【排水障害】を発生させます。二重トラップ（ダブルトラップ）の不具合としては

• 排水が流れる時にスムーズに排水されない・・・。
• 排水を流す時にボコボコ等の音がする・・・。

という様な例がありますが、最悪なケースとして、スムーズに排水されないために、排水トラップと排水トラップの排水管内に油分等が付着してしまい、

・排水詰りや排水の逆流が起こってしまう可能性もあります。

二重トラップになっていたらどうすればいい？

二重トラップ（ダブルトラップ）を無くすためには、排水トラップを1個にしなければなりません。住宅設備側の排水トラップを無くすと言う方法もありますが住宅設備側の排水トラップを無くすのは、様々なデメリットも多い+住宅設備自体が対応不可な場合が多いので基本的にはお勧めしません。
排水マス内の排水トラップを無くし、二重トラップ状態を解消するのが一番安心です。
どちらかのトラップを撤去できない場合の別の方法として、排水管に通気弁を設置する、排水マスの種類によっては通気蓋を取り付ける等の方法もあります。

また、マンション等の排水設備の場合は、リフォーム工事等で二重トラップになってしまったとしても、そんなに二重トラップを心配する必要はありません。ただし、排水配管が極端な逆勾配な状態等は除きます。
　
排水管の逆勾配とは・・・排水は水量と勾配（排水管の傾き）で配管内を流れていますので、上流・下流が必ずあります。下流へ流れて行く際に傾き（勾配）が適切に取れていないと下流から上流に向けて排水が逆流してしまう現象等が起きます。この状態を【排水配管の逆勾配】と呼んでいます。逆勾配になっていると、排水障害の原因となることがあります。

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在来工法（タイル張り等のお風呂）から、システムバス・ユニットバス等に更新された場合は注意が必要な場合もあります。
在来工法のお風呂の場合、浴槽の排水と洗い場の排水が別の排水系統にて排水マスまで流れている場合があります。浴槽排水には排水トラップが付いていませんので、排水マス内に排水トラップが取付られている事があります。
ご自身の住居の浴室排水がそういう状態だとは知らずに、システムバスに更新してしまうと・・・二重トラップになり、排水の流れが悪くなってしまうかもしれません。

せっかく、新しいシステムキッチンやシステムバス等の住宅設備にしたのに、それから排水の流れが悪い・ボコボコ等の異音がする・他箇所の排水が流れると逆流してくる・・・。
二重トラップが原因でお客様ご自身にも大きな被害が発生してしまった・・・。
そんな事が起きてしまったら、本当に残念な気持ちになりますよね。

アメニティプラスでは、豊富な給水・排水設備の知識・現場経験をもったスタッフが様々な不具合の対応を行わさせて頂いております！
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もちろん！キッチン・お風呂・洗面・洗濯等の排水がつまってしまった・・・・。蛇口を開けてもお水が出ない・・・。等のトラブルもお任せください。
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このブログの過去の記事も是非ご覧ください！弊社の日々の活動（緊急対応や改修工事実績等）を綴っております。
皆様に見て頂けている！と言うのが一番の励みになっています・・・。
最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。次回をお楽しみに！！

2022.03.29　更新